中高一貫校に通う皆さん、そしてその保護者の皆様、こんにちは!
今回は、中高一貫校の数学に焦点を当て、その特徴と、もし課題を感じている場合の対策についてお話したいと思います。
まずは特徴の把握
中高一貫校の数学は、公立の中学校・高校とは異なる点がいくつかあります。まずはその特徴をしっかりと把握しておきましょう。
① 進行が公立と全く異なる
多くの中高一貫校では、カリキュラムの進む順番や速度が、公立の中学校・高校とは大きく異なります。高校の内容に早期から触れたり、独自の順番で学習が進むことが多いです。
② 環境ががらりと変わるタイミングがない
公立校の場合、高校受験という大きな区切りがあるため、そのタイミングで気持ちを新たにして勉強に励む生徒もいます。しかし、中高一貫校ではそうした環境の変化が少ないため、「高校に入ったら頑張ろう」という意識を持ちにくい場合があります。
それぞれに対しての対策
上記のような特徴を踏まえ、それぞれの状況に応じた対策を考えていきましょう。
① 進度の速さへの対策:基礎の徹底的な見直し
中高一貫校の数学は進度が早いことが多いため、一度つまずいてしまうと挽回が難しくなることがあります。もし今、授業についていくのが難しいと感じているなら、焦らずに基礎に立ち返ることが大切です。
例えば、高校の「二次関数」の範囲で困っている場合、中学の「二次関数」や「二次方程式」の理解が不足している可能性があります。さらに遡れば、「因数分解」や「展開」、「平方根」といった知識も重要になってきます。
このように、数学は積み重ねの科目です。今学んでいる内容を理解するために必要な、一つ前の段階の基礎をしっかりと学び直すことで、必ず追いつける可能性があります。焦らず、どこが自分の「穴」になっているのかを見つけ、そこから丁寧に埋めていきましょう。
② 環境の変化がないことへの対策:他人の成功体験から意識を変える
人は、良い意味でも悪い意味でも、現状維持を望む傾向があります。これは「恒常性」と呼ばれるものです。特に、学校で「数学ができない」というイメージを持ってしまうと、無意識のうちにその状態を維持しようとしてしまうことがあります。
この無意識の抵抗を打ち破るためには、まず「自分は数学ができない」という思い込みが単なる思い込みであると気づくことが重要です。そのためには、数学が苦手だったけれど克服できた人の話を聞いたり、小さなことでも良いので「できた!」という成功体験を積み重ねることが効果的です。「自分もやればできるんだ」という実感を持つことが、意識を変える第一歩になります。次に他人からどう見られるかは重要ではないという事を実感できる事も重要です。人の目を気にしていたら爆発的な成長はあり得ません。「他の人にはどう思われてもよいから自分はこうする」という軸を持つと爆発的な成長に繋がります。この軸を持つためには、本をたくさん読んで世の中で成功したと言われている人たちが、どれだけ周りの目を気にせず自分のやりたい事やすべきことに没頭していたのかを知るのが近道に繋がります。
まとめ
中高一貫校の数学は、進度の速さや環境の違いから、特有の難しさがあるかもしれません。しかし、基礎をしっかりと見直し、成功体験を積み重ねることで、必ず克服できます。もし今、お子様が数学で悩んでいるなら、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。