探求心と自立心を育む子育て②

 塾長中村が素敵な子育てをしている親御さんに子育ての秘訣を聞いていくコーナー、この度は関東在住のM様にお話をうかがいました。

 M様の息子の貴義君は魚をはじめ海に関わる物が大好きで、海に関わることになると抜群の行動力を発揮します。その探求心が受験の目標設定にも役立っていて志望大学学部が非常に明確だったため、受験へのスタートダッシュも出来ている所が素晴らしいです。

行動力がある事、当塾が大事にしている探求心が強い事も満たしている素敵な子なので、どうしてそう育ったのかを聞いていきたいと思います。

 

結論「本人の興味のある物をすぐに触れて読める環境を構築する」

 


中村:「事前に送らせていただいている質問に沿ってお聞きしていただければと思います。本日、インタビューを受けて頂きありがとうございます。

 僕は貴義君の魚への探求心を尊敬しています。その探求心が学科の生物や化学を学ぶ動機になっていると感じます。今回は探究心を持っている生徒というモデルケースとしてバックグラウンドが知りたくてお母さんにインタビューを依頼させて頂きました。それでは早速質問に移らせて頂きます。

Q1、今貴義君はどんなことにハマっていて、どんな事に対して自発的に動いていますか?

お母さん目線で大丈夫ですのでご回答宜しくお願い致します。」

 

M様:「ずっと好きなのは海の生き物です。あと、船も好きなんです。海の生き物は物心ついた頃から大好きで、イカとかタコの海の生き物のおもちゃを握っていました!」

 

中村:「魚じゃなくてイカとかタコなんですね!」

 

M様:「そうなんです、魚じゃなくて(笑)。車とかには全く興味がなくて、海の生き物が大好きでした。我が家は旅行が趣味で、貴義が赤ちゃんの頃から結構いろんなところに行っているのがきっかけになっていると思います。特に沖縄には毎年行っていて、行った時は必ず美ら海水族館にも行っていました。幼児期に海の生き物と時間を過ごしてほしいと思っていたのでシュノーケリングも体験出来るようにしました。そこで海の生き物の美しさを肌で感じ魅せられたのではないかと思います。今では自主的にすみだ水族館、しながわ水族館、江ノ島水族館などの近場の水族館を巡って、飼育されている生き物の種類や特徴の違いなどを統計処理して教えてくれます。」

 

中村:「すごいですね!毎回報告してくれているんですね!」

 

M様:「あと最近は船にもはまっているようです。特に大和は神話に出てくる地名が名前の由来になっていると気付いてから興味を持ち始めたようです。調べていくうちに、大和だけではなく自衛隊の船の名称は神話からも取られていると知って、いきなり鹿児島の2年生の春休みに鹿児島の川内港に自衛隊の護衛船「せんだい」の一般公開があるから見に行きたいと言い出しました。一人で行かせるのはさすがに遠いかな?と思ったので一緒に付いていこうかと思ったのですが、自立心が芽生えるのを摘んではいけないと思いなおし、結局一人行かせました。

 

中村:「鹿児島まで一人で行ったんですね!それは凄い!」

 

M様:「佐世保の海上自衛隊の資料館、長崎水族館を周って、その後広島まで新幹線、そこから船で呉にあるヤマミュージアム。自分の力で目的を果たし大喜びでした! そんな一人旅を通して、目的を果たした喜び以外にも、その土地の風土を感じたり、現地の方々との交流や突然の大雨、電車の乗り間違いなどのハプニングと様々な経験を積んで、ひと回り成長して帰ってきたなと思いました。」

 

中村:「自立は僕もとっても大事にしているので、一人旅を通して一歩成長できたならなによりです!お母さんの話を通して、貴義君の事がさらに知れて嬉しく思います! さてそれでは次の質問に移らさせて頂きます。

Q2、ご自身の育て方を振り返って、なにをしたのが今の成長に繋がっていると思いますか?

 

M様:「息子が知りたいこと、興味のあることに対してほとんど何でも共感してサポートできることはサポートしていたことかなと思います。息子がどこかに行きたいといえば家族みんなで行ったりしていました。旅行の際に主人がその土地でしかできない事を沢山経験できるようにしていたので、それも興味を広げるきっかけになっていると思います。

 日々いろんなことに興味を持つ子だったので、危険生物のことが知りたいという時は危険生物の図鑑、料理に興味があった時は料理本、神話に興味を持った時は古事記を薦めてみたりといつでも手に取って見られるように本を買って渡していました。 小学校の高学年の時には、魚好きからか派生して将来は寿司職人になりたいと言い出し、貯めたお小遣いで1万くらいする寿司職人の辞典を自分で買っていました。 あとは赤ちゃんの頃から小学4年生くらいまで毎晩読み聞かせをしていたので、それも興味を広げるきっかけになったのかなと思います。」

 

中村:「最初から水族館ではなかったんですね!あと1万円する寿司職人の本を自分のお小遣いで買うのは凄い事ですね! 僕も子ども(ちょうど1歳)に読み聞かせやろうとするんですが、いないいないばあっ!の本以外だと逃げてしまいます><どうやって読み聞かせていたんですか?」

 

M様:「夜子どもたちと川の字で寝る事が多かったので、寝る前の時間に寝そべりながら、本を上にして読み聞かせていました。本を選ぶのを子どもに任せると、進んで聞こうとするのでおススメです。」

 

中村:「なるほど!早速やってみます! 次の質問に移らさせて頂きます。

Q3、今子育てで困っていることはありますか?

 

M様:「凄く困っていることではないのですが、休みの前日に夜中まで友達とオンラインゲームをしていることがあります。息子の体調も心配なので、身体を休めるためにも出来れば夜の0時前には寝て欲しいとは思っています。 息抜きも必要だと思うんですけど、やりたいことと勉強の両立をきちんと自分で考えて生活して欲しいと思っています。 あとは息子は落ち着いているタイプなので我慢しすぎなところがたまにあるかもしれません。大変な事があってもずっと我慢してるような感じがして、それがストレスになっていそうです。」

 

中村:「ゲームに関しては僕も同じ傾向があるので何も言えないですが、貴義君は自分をコントロールできるようになってほしいですね!ストレスとの付き合い方については、大人になってもずっと学ぶことになると思うので、今起こった経験から学びを得て欲しいですね! それでは、最後の質問になります。

Q4、貴義くんに今後どのように育っていってほしいと願っていますか?

 

M様:「中学生の頃は生真面目なゆえ、自分の考えや思いが強く、生きづらかったこともあったと思います。その経験から、世の中には色々な人がいて、境遇も違えば、物事の捉え方や考え方も違う事がわかったと思います。そこから学んだ相手の立場に立って考えることを止めずに、気持ちに余裕をもって相手を思いやれる人生を送ってもらいたいです。 直近では、魚に関することを学びたいと志望大学に向けて頑張っているので、まずは大学合格を目標に後悔しないように精一杯頑張って欲しいと思ってます。」

 

中村:「今日は素敵なお話を聞かせて頂きありがとうございました。貴義君の探求心が強い理由が少しわかった気がしました!引き続き貴義君が探求心と自立心を持って自信を持って生きていけるようにフォローしていきますので、今後とも宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。」